
先日、上原浩治のYouTube動画にて、元ロッテの黒木知宏が興味深い発言をしていた。
「野口さん(野口寿浩)にはよく打たれた」 と。
果たして黒木は本当に野口を苦手としていたのか? 検証していきたい。
■データで見る黒木対野口
手元にある資料を見ると、1998年、黒木は野口に対して被打率.111(9-1)という成績だった。
野口は同年にヤクルトから日本ハムへ移籍しており、この年が初対戦だったが、対戦してまもなくは抑えていたようだ。
翌1999年の対戦成績はわからないが、翌々2000年。黒木は野口に対して被打率.692(13-9)と確かに滅多打ちを喰らっている。
黒木は同YouTube動画で「8割は打たれていたんじゃないかというほど」何を投げても打たれたと語っているが、約7割も打たれているのだから体感にかなり近いと言っていい。
また、打たれた原因はよくわからないが、自分が投げる時に足を上げるタイミングと野口が打つ時に足を上げるタイミングが合っているなど、何かしらの原因はあるのだろうと推測していた。
それでも2001年、黒木は野口を被打率.000(13-0)と完璧に抑えた。動画内でこのことは言っていないが、リベンジを果たしていたのだ。
なんらかの野口対策を見つけたのだろうか。それとも野口自身が何かバッティングのアプローチを変えたことで、今まで得意としていた黒木を相手に打つことが出来なくなってしまったのか。
原因はわからないが、黒木に抑え込まれた野口がリベンジを果たし、野口に打たれた黒木が反撃した。そのような攻防が静かに繰り広げられていたのだとすれば、なかなかに面白い。
■野口が得意としていた投手
他に野口が得意としていた投手がいるのかも調べた。
すると、石井貴と岡本晃も得意としていたことがわかった。1998年に石井は野口に.500(2-1)打たれており、2000年にも.667(9-6)と打たれている。
また、岡本も1998年に.400(10-4)、1999年に.444(18-8)と半分以上打たれていた。 黒木、石井、岡本。何か共通点があれば面白かったが、考えても思い浮かばない。
あえて挙げるとすれば、黒木も石井も熱い投手だったということか。もし本当に熱血派に対して強いという、まさかの長所を持っていたとしたら面白いのだが。
※参考文献
『江川卓スカウティングレポート 1999年』
『江川卓スカウティングレポート 2000年』
『江川卓スカウティングレポート 2001年』
『スーパースカウティングレポート』
いずれもTHE MASADA刊行
