佐藤 達也
さとう・たつや
生年月日:1986年7月26日
投打 :右投げ右打ち
身長/体重:178cm/77kg
ポジション:投手
出身 :埼玉県
ドラフト:2011年3位
経歴 :大宮武蔵野高校-北海道東海大学-ホンダ-オリックス・バファローズ(2012〜2018)
持ち球 :ストレート、スライダー、フォーク(アマチュア時代はチェンジアップも投げた)
選手概要
目が覚めるような剛速球で名前を売ったリリーフ右腕。
大宮武蔵野高校を卒業後、北海道東海大学へ進学。MAX147kmのストレートを武器に、大学通算18勝を挙げた。プロ志望届を出したが指名されず、ホンダへ入社。
ホンダでは1年目から登板を重ね、ドラフト候補として話題に。筆者が見たときは外角高めに150kmを超えるストレートを小気味良く投げていた。変化球はスライダー、フォーク、チェンジアップの3球種。だが、メインはあくまでもストレートの速球派だった。
2011年にオリックスから3位指名を受けてプロの道へ。即戦力リリーフとして期待された。
プロ1年目~2年目
1年目の2012年は14試合に登板。0勝1敗、防御率3.43を記録した。
同年は春先に一軍へ上がるも不調ですぐ二軍落ち。8月後半に一軍へ復帰してからは好成績を残したが、14試合の登板に留まった。それでも最速152kmを誇る自慢のストレートを印象付けることは出来たように思う。さらに、21回を投げて23奪三振と、イニング以上に三振を奪った点は見事。防御率も悪くなかった。
2年目の2013年は67試合と登板増。2勝4敗40H、防御率1.73を記録した。
同年は一気に才能が開花。開幕一軍入りすると、ほとんど安定して1年を投げ抜き、最優秀中継ぎのタイトルを獲得した。
この年はストレートの投球割合が75%、スライダーの投球割合が21%と、ほぼこの2球種しか投げなかった。そのうえで78回を投げて88奪三振、奪三振率10.15をマークしたのだから見事。
プロ3年目~4年目
3年目の2014年も勢いそのまま67試合に登板。6勝4敗1セーブ、42H、防御率1.09と圧倒的な成績を記録した。
同年は2年連続となる最優秀中継ぎのタイトルを獲得。この年も投球の70%がストレートで、26%がスライダーと、ほぼ2球種しか投げなかったが、74回1/3で85奪三振。この事実が佐藤が投げるストレートの威力を物語っているように思う。
4年目の2015年は59試合に登板。2勝7敗13セーブ、13H、防御率3.22を記録した。
さすがに投げすぎたか、春に2度腰痛で登録抹消があった。8月から一時抑えを任されることがあったものの、シーズン成績は悪化している。それでも58回2/3を投げて77奪三振と、例年通り三振は奪っていた。
プロ5年目~6年目
5年目の2016年は43試合に登板。1勝4敗12H、防御率5.01とさらに成績が悪化。
同年は7月に丸々1ヶ月登録抹消されるなど、不調の場面が目立った。
この年は制球が悪く、41回1/3を投げて36与四球。与四球率7.84と走者を出してしまっていた。53奪三振とイニング以上の三振を奪っていたが、ここまでコントロールが悪いと仕方ないか。
6年目の2017年は12試合と登板減。0勝1敗、2H、防御率7.30を記録した。
同年は12回1/3を投げて12奪三振と、イニングと同数の三振を奪ったが、ここまで打たれると厳しい。シーズン初登板となる楽天戦で1回1/3を投げて5失点と炎上するなど春夏は打たれていたが、10月は4試合投げて無失点と来季に希望を繋いだことが救いか。
プロ7年目
7年目となる2018年は一軍登板なし。二軍では33試合に登板。1勝1敗6セーブ、防御率2.64を記録した。30回2/3を投げて30奪三振と好投を見せたが、オフに戦力外となり、現役を引退。
テレビで見ていてもはっきりとノビの良さがわかるストレートは見ていて楽しかった。成績が悪かった2017年もストレートの球速こそ落ちたが、ノビは変わっていないように見えただけに、通用しなかったことは残念。
引退後
引退後はオリックスの球団広報へ転身した。
エピソード
・2013年のオールスターで全球ストレート勝負を挑んだ。これもストレートに自信を持っていればこその投球か。
【2011年 オリックス指名選手一覧】
1位:安達了一
2位:縞田拓弥
3位:佐藤達也
4位:海田智行
5位:庄司龍二
6位:堤裕貴
7位:小島脩平
8位:川端崇義
育成指名:1位:稲倉大輝 2位:柿原翔樹