プロ野球歴代選手名鑑

歴代のプロ野球選手を紹介するブログです

西村憲(阪神)

西村 憲

にしむら・けん
生年月日:1986年12月4日
投打  :右投げ右打ち
身長/体重:182cm/82kg
ポジション:投手
出身  :福岡県
ドラフト:2008年4位
経歴  :福岡工業大学附属城東高校-九州産業大学-阪神タイガース(2009~2014)
球種  :ストレート、縦寄りの変化のスライダー、フォーク、シュート、チェンジアップ

選手概要

高校時代は目立った活躍なし。大学時代は3年生の時に怪我をしたこともあったが、エースとして活躍した。

この実績から2008年に阪神から4位指名を受けて入団。当時の評判はスライダーが武器というものだった。

1年目~退団まで

1年目となる2009年は6試合の登板に終わったが、二軍では36試合に登板し、4勝3敗9セーブ、防御率2.20の好成績を収め、フレッシュオールスターにも登板。期待の若手として注目された。

すると2年目となる2010年、一気に登板増。リリーフとして65試合に登板し、防御率3.89の活躍を見せ、主力として台頭した。夏場こそ不調に陥ったが、1年を通してチームに貢献した点は見事。

140km台中盤(MAX149km)のストレートに、縦寄りの変化のスライダー、フォーク、シュート、2種類のチェンジアップと多彩な変化球を投げるタイプで、71回2/3を投げて与四球13、奪三振71と四球が少なく三振が多い、まさに理想的な投手。また、ストレートの回転が良いのか球に伸びがあり、特に高めのストレートに目を見張るものがあった。

翌2011年も主力リリーフとして期待されたが、疲労からか出遅れ。それでも夏場以降は好投を見せ、21試合、防御率1.71と最終的にはまとめた。

しかし、翌2012年は肘痛に悩まされ、一軍登板なし。二軍では20試合、防御率3.57の成績を残したが、10月9日に右肘の手術を受けた。

翌2013年は二軍で24試合に登板し、防御率2.25の成績を残すも一軍ではわずか3試合の登板で、防御率も27.00とかなり悪いものだった。

さらに翌2014年は一軍登板がなく、二軍でも38試合、防御率4.88と平凡な結果に。オフに戦力外通告を受け、退団となった。

阪神退団後

退団後はトライアウトに参加するも、獲得する球団はなし。BCリーグの石川ミリオンスターズ、滋賀ユナイテッドベースボールクラブで2017年まで投げ、さらにその後は社会人野球のエイジェックに入団。

2022年までプレーしたあと、2023年からは富山GRNサンダーバーズの投手コーチを務める。

質の高いストレートと豊富な球種を持っていたが、やはり2010年に投げすぎた反動があったか。肘の手術から全盛期の状態に戻せなかった点が悔やまれる。

余談だが、2010年に選手不足から外野で起用され、さらに2011年には代走で起用されており、野手としての出場がピックアップされた投手でもあった。

 

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