プロ野球歴代選手名鑑

歴代のプロ野球選手を紹介するブログです

ホセ(ダイエー)

ホセ・ヌーニェス

ホセ Jose Nunez
生年月日:1964年1月13日
投打  :右投げ右打ち
身長/体重:193cm/88kg
ポジション:投手
出身  :ドミニカ
ドラフト:なし
経歴  :ブルージェイズ-カブス-統一ライオンズ-福岡ダイエーホークス(1996~1997)
球種  :ストレート、スライダー(?)

選手概要

メジャーでは、1987年にブルージェイズでデビュー後、4年間で通算77試合に登板。9勝10敗、防御率5.05を記録した。

1993年からは台湾の統一ライオンズでプレー。1995年までの3年間で通算102試合、56勝25敗、防御率2.14、最多勝、最優秀防御率を受賞と圧倒的な成績を残した。

ちなみに当時の登録名は「王漢」。これは親会社の有名食品の名前で、おそらく日本で例えるとロッテの外国人選手が「コアラのマーチ」や「爽」と名乗るようなものだと思われる。

台湾での活躍から1996年にダイエーへ入団。MAX147kmのストレートを投げるという前評判だった。

1年目は開幕2試合目に初先発を果たすと7回1失点の好投で初勝利を挙げたが、その後がいまひとつで、5月7日まで5連敗。

また、バント処理が苦手という弱点を持っており、セーフティバントを捕れなかったり、バントの構えで揺さぶりをかけられて四球を与えるなど、厳しい場面が見られた。

あまりにもバントが苦手すぎたのか、前述の5月7日の試合では、三塁線ギリギリのバントの打球に対して息を吹きかけ、無理やりファールにしようとする場面も。ちなみに結果は失敗に終わり、内野安打となってしまった。

同日は自身の悪送球、味方のエラーなども重なり2回1/3を投げて6失点という投球で、この日限りで先発失格処分に。抑えの木村恵二が不安定だったこともあり、5月11日からリリーフへ回された。

しかし、同日もやはりバント処理に苦しみ、送りバントの打球を悪送球するなどして、1失点。これではどうにもならないかと思われたが、武田一浩からバント処理の特訓を受けたようで、以後復調し、6月には1勝8セーブを記録して月間MVPを受賞した。

最終的には42試合、6勝9敗16セーブ、防御率3.13という成績。合格点を与えられる結果で、翌年度の契約を結ぶことができた。

しかし、2年目の1997年はルーキーの岡本克道に抑えの座を奪われ、登板数が半減。24試合、1勝2敗1セーブ、防御率3.71という成績で、オフに自由契約となった。

退団後は台湾の台中金剛、韓国のハンファに在籍した。

余談だが、3アウトチェンジの際に、マウンドからベンチまで走る投手だった。また、持ち球は不明なものの、当時の映像を見るとスライダーらしき球を投げている。

 

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